幹部の役割
「エンジニアのためのマネジメントキャリアパス」8.1 技術系の経営幹部の肩書と役割には、ごく一般的な幹部の役割として次のものが挙げられている。
- 研究開発
- 技術戦略・ビジョナリー
- 組織化
- 執行
- 技術部門の大概的な「顔」
- 社内の技術インフラとその運用
- 事業化
なるほどなるほど。役割の整理としてわかりやすい分類だと思う。
さて、肝心の CTO はどう整理されているだろうか?
まずCTOではないもの
- 技術系の役職ではない
- 技術部門のランクの最上位ではない
- エンジニアがそのまま昇進を続けて行き着く先の最終目標ではない
- コード書きやアーキテクチャ、奥深い技術系のデザインをこよなく愛する人々が一般に楽しめるような職種ではない
では、なんであるか?実際の職責が千差万別であることを認めながらも次のように定義している。
「CTOとは、その会社が現在の成長段階で必要としている戦略的技術系幹部」
「戦略的」という言葉には「長期的視点に立って考えを巡らし、事業の未来と、それを可能にする要素とを計画する作業を支援する仕事」であるという想いが、「幹部」には「戦略的な思考の成果を実現、運用可能にする作業を支援する仕事」であるという想いが込められているそうだ。
なかなか抽象的であるが、言い表そうとしているものの輪郭は理解できる。 より良いCTOとは、より良い戦略に基づき、広範な領域で計画を支援することができるCTOということになるだろうか。